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10月10日付 よみうり寸評

 北極海の海氷がどんどん減っていると心配する声が出て久しい。昨年夏には、北極点が船で行く所になるかも、との予測さえあった◆それが少し好転したらしい。宇宙航空研究開発機構が人工衛星による今夏の観測データを分析したところ、海氷面積が最小になったのは先月13日で、その大きさは観測史上最小だった一昨年から25%増えて過去3位になった◆ただし30年ほど前の夏に比べると、これでも日本列島4個分ほど海氷面積は小さい。とても回復したとは言い難い◆その余波だろう、海氷の上の暮らしが困難になったホッキョクグマが陸地に移りつつあるという◆現地からの報道によると、米アラスカ州沿岸の石油、天然ガス開発地帯で出現が増えている。目撃は年に約300件で以前の4倍以上。クマを保護するために開発が制約されそうなほどらしい◆海氷減少は地球温暖化が要因と疑われている。温暖化には石油など化石燃料の大量消費がかかわる。生息地を追われ絶滅も懸念されるホッキョクグマの逆襲?

2009年10月10日14時09分  読売新聞)
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