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10月9日付 よみうり寸評

 〈台風一過〉――台風18号は今年初めての上陸台風だった。昨年の上陸はゼロだった。その意味では久々に味わう台風一過の秋日和だ◆が、各地の被害を思えば、手放しでは秋晴れも喜べない。首都圏では強風の残した教訓を思う。JR東日本のほぼ全線がストップした。影響人員は過去最大規模の296万人。これほど広い運転見合わせは記憶にない◆東京では雨も早くあがり、日も差したのにと不思議に思ったが、強風が残ったせいだった。全線に広がったのはさらに理由がある◆2005年の山形県内の羽越線の脱線転覆事故以降、運転を止める規制風速が秒速30メートルから25メートルに引き下げられたからだ。風速計の設置場所も増えた◆通勤通学の途中、難渋した人は大変だったが安全にはいいことだろう。早めに休日と決めた学校も多く、好判断だった。強風の怖さは想像を絶する◆1966年、台風26号のとき、富士山頂では最大瞬間風速91メートルという驚異の猛威が観測された。台風が大気をがらりと変え、秋は一段と進む。

2009年10月9日13時55分  読売新聞)
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