HTTP/1.1 200 OK Connection: close Date: Wed, 23 Sep 2009 21:18:19 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Age: 0 東京新聞:米国一辺倒だった自民党政権の外交姿勢に少々うんざりしていた…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2009年9月23日

 米国一辺倒だった自民党政権の外交姿勢に少々うんざりしていたからか、きのう米ニューヨークで外交デビューした鳩山由紀夫首相の姿勢は新鮮に映った▼首相就任から一週間足らず。各国の首脳が駆け引きを演じる国際会議の晴れ舞台に、「湯気が立っている」(本人の弁)状態で駆けつけた新米総理ながら、物腰は落ち着いていた▼最初の首脳会談の相手は中国の胡錦濤国家主席。約一時間の会談を原稿を見ないで、自分の言葉で語ったという。日中間の懸案である東シナ海のガス田共同開発を取り上げた際は、「いさかいの海から友愛の海にしたい」と詩的な表現も飛び出した▼拍手を浴びたのは、国連気候変動サミットで、温室効果ガスを二〇二〇年までに一九九〇年比で25%削減する中期目標を表明した場面だった。しばらく大舞台が続くが、注目はオバマ米大統領との首脳会談だ▼インド洋での海上自衛隊による給油活動の中止や在日米軍再編の見直しなどを掲げた鳩山外交。米国側には「脱米入亜か」との警戒感も広がるが、大統領と信頼関係を築けば、警戒も解けていくはずだ▼核軍縮・不拡散に関する安保理特別会合で議長を務めるオバマ大統領は、東欧のチェコ、ポーランド両国へのミサイル防衛システム配備を中止する決断をしたばかりだ。強固な日米関係は核軍縮の流れをつくり出す力にもなる。

 

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