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9月21日付 編集手帳

 ありそうなのに実はないのが日本・米国・中国の外交協議だ。日米韓、日中韓、日米豪といった3か国の首脳・外相会談は何度も開かれているが、日米中は不思議とない◆閣僚級が無理なら、まず外務省の局長級でどうかと、今夏に政策対話がセットされかけたものの、結局、実現しなかった。中国が難色を示したためだが、最初に発案したのも中国だった◆日本が米国、豪州、インドとの4か国の戦略対話を検討していた際、中国が日米中協議を提案してきた。日米豪印による「対中包囲網」の形成を嫌ったのは明らかである◆ところが、日米中協議が具体化するにつれ、やはり中国が徐々に消極姿勢を示し始めた。実際に3か国が集まれば、中国対日米同盟という1対2の不利な構図になりかねない、と警戒心が働いたのだろう。対中国外交はいつも複雑で、一筋縄ではいかない◆それでも政治、経済、軍事面で急速な大国化を続ける中国に、様々なチャンネルで信頼醸成を図りつつ、国際協調やルール順守の注文を重ねる意味は小さくない。鳩山首相や岡田外相には日米中協議の実現にも汗をかいてもらいたい。

2009年9月21日01時11分  読売新聞)
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