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9月12日付 よみうり寸評

 国民が参加する裁判員裁判が本格的に始まった。今週は5地裁であり、さながら「裁判員週間」となった。目を引くのは判決だけでなく、裁判長が判決後、被告に語る「説諭」だ◆説諭は、刑事訴訟規則に基づくもので、被告の将来に対する訓戒だ。時に判決そのものより、印象に残ることがある◆過去には名物裁判長による含蓄に富む言葉もあった。傷害致死罪に問われた少年2人に、裁判長が、さだまさしさん作詞・作曲の「償い」を引き合いに、反省を求めたこともある。実話を基にしたこの歌は、交通死亡事故を起こした若者が遺族に仕送りを続ける内容だ◆神戸、山口両地裁の裁判員裁判では、被告と被害者が家族だった。いずれも殺人未遂事件で保護観察付きの執行猶予判決だった◆説諭はこれまでの裁判と少し違った。裁判長が「裁判員と裁判官で、あなたにどのような言葉をかけるか、話し合いました」「裁判員の意見を二、三、伝えておきます」と前置きした◆司法が少しずつ国民に身近になっていくといい。

2009年9月12日13時51分  読売新聞)
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