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9月11日付 よみうり寸評

 〈鼎〉は、かなえと読む。古代中国で煮炊きに使った器。3本の足で立つ金属の鍋のことをいう◆炊事用から神にささげるいけにえを煮る祭器にも用いられた。転じて〈王位〉や高い権威のしるしの意となる。〈鼎の軽重を問う〉とは、統治者の実力や物事の価値の有無を問うことだ◆民主、社民、国民新の3党が連立内閣を樹立することで合意した。3党ということで3本の足の〈鼎〉を連想したがもう一つしっくりこない。足の長さ、いや衆院選の獲得議席数が民主308、社民7、国民新3と違いすぎるからか◆社民・福島、国民新・亀井の両党首の入閣が決まったが、短い2本の足が独自の主張に固執すれば、連立政権は鼎の軽重を問われることにもなろう◆社民の場合は外交・安保政策、国民新は郵政見直しなどでどう振る舞うか。存在感を示すのに力が入りすぎると混乱も懸念される。〈鼎の沸くがごとし〉とは、鼎の中の湯がわきかえるように混乱すること◆この鼎、軽重よりバランスに要注意かも知れない。

2009年9月11日13時39分  読売新聞)
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