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9月7日付 よみうり寸評

 〈臨津江(イムジンガン)〉――韓国と北朝鮮の軍事境界線をまたいで流れる川。〈南北分断の象徴〉ともいわれる◆「イムジン河の清らかな水……鳥の群れは自由に飛び交い 渡っていくけれど わが故郷 南の地は 行きたくても行けないところ」。この川をテーマにした悲歌の歌詞、邦訳は蓮池薫さん◆南北の離散家族が祖国統一に寄せる切ない思いとは別に、北にいたときの蓮池さんは、日本への望郷の思いに浸って歌ったという。「イムジン河よ その(ハン)を乗せ 流れゆくのか 鳥になって飛んでいきたい」と続く◆きのう早朝、臨津江の水位が急上昇、下流の韓国領内でテントを張って寝ていた行楽客ら6人が川に流され行方不明になった◆聯合ニュースによると、上流にある北朝鮮のダムが大量に放水したためと、韓国政府当局者はみている。事前に通告はなかったというが、とんだ災難だった◆四方が海の日本では上流に他国が存在する状態は理解が難しいが、臨津江が恨ではなく夢や希望を乗せて流れるようにと望みたい。

2009年9月7日14時10分  読売新聞)
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