HTTP/1.1 200 OK Date: Sun, 30 Aug 2009 21:21:08 GMT Server: Apache/2.0.59 (Linux/SuSE) Accept-Ranges: bytes Connection: close Content-Type: text/html (社説)政と官 「政治主導」をどう発揮する - 山陽新聞ニュース
山陽新聞ホームページ さんようウンナビ−岡山のタウン情報ならこちら!
Web サイト内

トップ>>地域ニュース>>社説 サイトマップ >お問い合わせ
コラム
column 以前の記事一覧

政と官 「政治主導」をどう発揮する

 日本再生に向けて政治はどう生まれ変わるべきなのか。今回の衆院選は日本の政治のありようを問う選挙でもあり、「政と官」の関係の在り方が大きな争点となっている。

 戦後日本の政治を実質的に支え、動かしてきたのは「官僚主導」の統治システムといえよう。長年の自民党政権下では、政府、与党の「二元体制」の中で、官僚が政策の立案・調整など政策決定に主導的な役割を果たしてきた。

 自民党には今なお「官僚依存症」が色濃く残る。しかし、「前例踏襲」「省益優先」の体質から抜け出せず、縦割り行政の弊害も目立つ官僚機構が時代の変化に適応できなくなっているのは誰の目にも明らかだ。

 政権交代を目指す民主党がここに思い切ったメスを入れ、マニフェスト(政権公約)の中核に「脱官僚」を据えたのは当然だろう。「官僚丸投げの政治から、政治家主導の政治へ転換」を訴え、政策決定を内閣の下に一元化するとした。

 具体的には、各省に閣僚、副大臣、政務官など約100人の国会議員を配置し、政治主導で意思決定を行う。政府内の調整は「閣僚委員会」が担い事務次官会議は廃止。国家ビジョン・予算の骨格を策定する首相直属の「国家戦略局」、国の事業を抜本的に見直す「行政刷新会議」の設置も表明した。

 一方、自民党もマニフェストで「政治主導の一層強化」を掲げる。首相を補佐する国家戦略スタッフの配置に加え、国家公務員の幹部職員の一元管理なども打ち出した。縦割り行政の排除などが狙いだろうが、具体的なイメージは描きにくい。「政と官」の関係見直しを総括するという意味でも踏み込み不足の感は否めない。

 「消えた年金」問題や税金の無駄遣い、天下り官僚がからむ談合事件などで官僚への風当たりは強い。自民、民主両党とも、公務員の「天下り」根絶では足並みをそろえた。

 選挙をきっかけに「政と官」の関係が大きく様変わりする可能性はあろう。ただ、政治家主導を軌道に乗せるのは容易ではあるまい。

 官僚機構をどう律し、政治家が官僚をリードする本来の政治の姿を取り戻すにはどうすればいいのか、各党とも見直し議論の中身、道筋をさらに詰める必要があろう。官僚が持つ能力や情報をうまく活用し、実効性ある政策を提案していくべきだろう。問われているのは政治家の資質であり、力量である。



(2009年8月26日)
注目情報

47club

夏の修学旅行出発

写真
 新型インフルエンザの影響で修学旅行を延期していた赤磐市内の小学校3校が25日、京阪神方面への修学旅行に出発した。児童は「健康に気を付けて、一生の思い出を作ってきたい」と話している。 【続きを読む】

最新ニュース一覧
警報=水戸発表
(6:19)
台風情報=気象庁発表(位置)
(5:41)
警報解除・注意報=宇都宮発表
(5:26)
台風情報=気象庁発表(位置)
(4:41)
警報解除・注意報=福島発表
(4:40)
鳩山氏の得票、歴代最高
初の20万票
(3:49)
推定投票率は69・34%
小選挙区制導入後で最高
(3:35)
民主圧勝308議席
自民、歴史的惨敗
(3:34)
民主、新政権人事に着手
官房長官は菅、岡田氏軸に調整 
(3:33)
横浜市長に林氏初当選
女性政令市長は2人目
(3:25)
甘利氏、神奈川13区で敗北
比例で復活
(3:21)
共産、「建設的野党」で独自色
大健闘と評価
(3:16)
民主、比例過去最高に photo
第1党も奪還、自民は最低
(3:04)
消費税2億円を不正還付容疑
大阪の中古車業者を告発
(3:02)
与謝野財務相が復活当選
東京1区は海江田氏に敗北
(3:01)
綿貫氏、代表辞任へ
国民新、連立協議影響も
(2:43)
小泉チルドレン激
再選は10人のみ
(2:42)
海部元首相ら大物落選
公明代表、幹事長も
(2:37)
社民、連立内の影響力に意欲
解散前議席は維持
(2:36)
みんなの党、政党要件確保に安堵
首相指名選挙では鳩山氏投票へ
(2:33)


山陽新聞総合データベース
★山陽新聞社ホームページのデータとリンクについて★


・ホームページの記事・写真の著作権は山陽新聞社、共同通信社、寄稿者に帰属します。すべてのデータの無断複製・転載を禁じます。
・ネットワーク上の著作権について日本新聞協会の見解をご覧下さい。
・リンクする際は、トップページ(
http://www.sanyo.oni.co.jp/)にしてください。トップページ以外のページへの直接リンクは基本的にお断りしています。また、「ブックマーク」「お気に入り」等への登録もトップページにお願い致します。

Copyright © 1996-2009 The Sanyo Shimbun,all rights reserved.