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8月27日付 よみうり寸評

 〈48キロ級〉――柔道女子のこの級は〈田村で金、谷でも金〉の谷亮子が君臨してきた日本得意の級だ◆オランダ・ロッテルダムできのう開幕した柔道・世界選手権の日本勢は、この級の〈福見友子でも金〉で発進した。福見選手におめでとうを申し上げよう◆立ち技も寝技もスキがない。スピードと積極性があり、キレがいい。危なげなく勝ち進んだ。準決勝では北京五輪の金メダリストで谷にも勝ったドゥミトル(ルーマニア)に一本勝ち。“産休”による谷の不在を心配させなかった。鮮やかな新女王誕生だ◆この級の選手にとって、谷亮子の存在は長いこと高く固く厚い壁だった。福見はその圧倒的に強い常勝・谷に2度勝ったことのあるただ1人の選手◆24歳の福見選手が宮本武蔵の「五輪書」を読むという。この書には有名な〈我事において後悔せず〉がある。福見は強い谷のいない52キロ級にかわるように勧められたこともあった◆が、48キロ級を貫いた。それを後悔せずの稽古(けいこ)、稽古が今回の「金」につながった。

2009年8月27日14時35分  読売新聞)
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