HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 55903 Content-Type: text/html ETag: "ad6a7-114f-d61aae00" Expires: Sun, 23 Aug 2009 22:21:15 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 23 Aug 2009 22:21:15 GMT Connection: close 8月22日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



現在位置は
です

本文です

8月22日付 よみうり寸評

 生物学に「カンブリア大爆発」という言葉がある。カンブリアとは、5億年ちょっと前の太古の地球の年代のことだ。大爆発とは、この時代に1万種以上の多様な動物が出現したことを意味する◆見つかっている化石によれば、この時代より前は動物種が少ない。だが、カンブリア以降はどっと増えた。カブトガニに似た三葉虫は良く知られる◆海では、その脇を、五つ目だったり、強力な歯があったり、トゲだらけだったり、と奇妙な姿の生き物が泳いでいたらしい◆大爆発の言葉を生んだ化石群が見つかった地層がカナダのロッキー山脈にある。地名から「バージェス頁岩(けつがん)」と呼ばれる。1世紀前の今月末に発見された。現地で記念行事も催されている◆生物の進化を刻む地層で、今も研究が進む。奇妙な動物のほとんどが絶滅したのはなぜか、今の生物へどう進化したか、と◆動物種が一気に増えた理由も謎だ。地球規模の環境変化が関係したとも言われる。変な天気が続くこの夏、地球の長い歴史にも思いが巡る。

2009年8月22日13時58分  読売新聞)
現在位置は
です