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8月17日付 よみうり寸評

 〈9秒58〉――眠い目をシャッキリさせてくれた。陸上の世界選手権・男子100メートル決勝のウサイン・ボルト(ジャマイカ)◆昨年8月、北京五輪で彼自身がつくった9秒69を0秒11あっさり更新する世界新の快走だった。1着のボルト、2着ゲイ、3着パウエルはここ数年、100メートルの世界第一人者を争ってきた◆22歳の若いボルトはまだまだ可能性を秘めている。人類最速の限界はどこにあるのだろうか。かつては〈10秒0〉が長くだれもが知る記録の壁だった◆人類初の10秒0を記録したのは1960年、アルミン・ハリー(西独)。彼の後、白人でこの種目に世界新を記録した選手はいない◆それから8年後の1968年6月、全米選手権でジム・ハインズら3選手が同じ日にそろって壁を突破、9秒9を記録した。ボルトの走りは次の壁9秒50も破る勢いだ◆日本記録は1998年、タイ・バンコクのアジア大会で伊東浩司が出した10秒0。日本では依然、世界の昔の壁がそのままに、高く厚く固く残っている。

2009年8月17日14時07分  読売新聞)
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