
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 57942 Content-Type: text/html ETag: "21f5c0-15e0-cfd42b80" Expires: Sat, 15 Aug 2009 22:21:05 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 15 Aug 2009 22:21:05 GMT Connection: close
![]() 「新型」で初死者 インフル第2波への備え急げ(8月16日付・読売社説)日本で初めて、新型インフルエンザに感染した人が亡くなった。残念なことである。 死亡したのは、心臓や腎臓に持病があった沖縄県の57歳の男性だ。今月9日にのどの痛みを訴え、入院して治療中だった。 慢性疾患のある人が新型に感染すると重症化の恐れがある、と医療関係者は警戒していた。これが裏付けられた形だ。 だが、日本だけでも毎年約1000万人が通常のインフルエンザに感染し、合併症などで1万人が死亡している。新型でも感染者が増加すれば、このようなことが起きると指摘されていた。 今後も 免疫を持つ人がほとんどいない新型は、従来のインフルエンザとは感染の速さなどが違う。 通常のインフルエンザは1〜2月に流行のピークを迎え、夏はあまり患者が出ない。 ところが新型は、真夏に入ってからも各地で感染者の発生が報告され、拡大が止まらない。 国立感染症研究所が全国5000の医療機関で実施中の定点観測では、8月上旬時点で、19都府県の71保健所管内で患者が増えている。まだ「流行」とまではいかないものの、火種がくすぶっている状態だ。 この状況は、世界でも変わらない。感染者は170以上の国と地域で18万人近くに上り、約1500人の死者が出ている。特に冬の時期にある南半球では患者が急増し、アルゼンチンでは経済に大きな影響が出始めた。 同時に北半球においても、ひたひたと拡大しているのは日本だけでなく、米国でも学校や映画館の閉鎖などが頻発している。 1918年のスペイン風邪は、第1波の後で火種がくすぶる状態が2〜3か月続き、第2波で大流行となった。これから秋そして冬を迎えるだけに、これまで以上の警戒が必要になる。 まずは、患者の発生状況の監視強化だ。日本は、すでに定点観測の体制がある。それを確実に実施して行くことが大切だ。 抗ウイルス薬もタミフルなどを5000万人分近く確保しているが、さらに拡充が求められる。 春の第1波では、自治体や医療の連携不備がいたるところで露呈し、多くの混乱が生じた。 あの経験を、今後予想される第2波にどう生かすか。危機管理体制の隅々まで、再点検を急がなくてはならない。 (2009年8月16日01時39分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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