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8月13日付 よみうり寸評

 全国で1、2例目の裁判員裁判が東京、さいたま地裁で判決を終えた。初体験の裁判員を務めた方々にご苦労さまと申し上げよう◆「これだけ考えたのは人生の中でなかった」「眠れなくなるほど考えた」「判決の前の夜、被害者や遺族のことなど、世の中の不条理を考え、泣けた」「大変だった」「ほっとした」「疲れた」……本当にご苦労さま◆と同時に、ありがとうとも申し上げる。これから数を重ねる裁判員裁判のわずか2例が終わったばかりだが、注目を集めた◆多くの人が事件について考えた。「とても自分には務まらない」というよりは「自分にもできるかな」と思ったのではなかったか◆「裁判員の責任感が伝わってきた。さまざまな立場の人々が他人の人生や犯罪をみつめ、誠実に向き合うことは、社会を共有しているという実感を生むだろう」◆東京地裁で傍聴した作家・夏樹静子さんの感想だ。今後、新しい裁判に数々の工夫や見直しは欠かせまい。が、夏樹さんのいうような影響が世に広がるといい。

2009年8月13日13時57分  読売新聞)
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