HTTP/1.1 200 OK Date: Wed, 12 Aug 2009 01:21:09 GMT Server: Apache/2.0.59 (Linux/SuSE) Accept-Ranges: bytes Connection: close Content-Type: text/html (社説)自然の脅威 幅広い復旧支援が必要だ - 山陽新聞ニュース
山陽新聞ホームページ さんようウンナビ−岡山のタウン情報ならこちら!
Web サイト内

トップ>>地域ニュース>>社説 サイトマップ >お問い合わせ
コラム
column 以前の記事一覧

自然の脅威 幅広い復旧支援が必要だ

 台風9号に伴う豪雨や震度6弱の地震と、お盆を前に日本列島は自然災害に見舞われている。被災地の復旧支援に全力を挙げるとともに、防災対策の不備を検証し、問題点を洗い出すことが重要だ。

 地震は、静岡県の焼津市などで震度6弱を観測した。震源地は駿河湾で、マグニチュード(M)は6・5と推定されている。静岡県で震度6以上の地震は、1944年の東南海地震以来とされる。多くの人がけがをした。中部電力によると、御前崎市の浜岡原発4、5号機が自動停止した。外部への影響はないというが、徹底的な安全点検が欠かせない。

 懸念されるのは、M8クラスと想定される巨大な東海地震との関連である。今回の地震は東海地震の想定震源域内で起きた。気象庁は東海地震の危険性を検討する地震防災対策強化地域判定会の委員打ち合わせ会を開き「東海地震に結び付かない」と結論づけた。

 油断はできない。学者らの知見を結集して前兆把握に努めてほしい。また、けがをした人の多くはテレビの落下などが原因とされるだけに、市民に家具の固定など対策強化を呼び掛けていかなければなるまい。

 豪雨被害では兵庫県佐用町を濁流がのみ込んで多数の死者、行方不明者が出たほか、美作市で起きた土砂崩れで1人が亡くなった。住宅の浸水なども各地で相次ぎ、元の生活に戻れるか、不安が広がる。美作市では、7月に突風が深いつめ跡を残したばかりなのに、再び自然の猛威に襲われた。国や県などの支援はもちろん、ボランティアら幅広い手助けが必要だ。

 なぜ自然災害による大規模な被害が続くのだろうか。指摘されるのは局地的なゲリラ豪雨や海面上昇など自然現象が変わったほか、高齢化の進展に伴う地域防災力の低下など社会の変化である。

 従来の常識は通用しなくなった。今回の豪雨被害にあった高齢者から「考えられない。予想できなかった」などといった声が聞かれる。佐用町では、町の勧告に従って自宅近くの小学校に避難する途中で用水路に流されたとみられる人がいた。夜だったこともあり、激しい雨による視界不良が重なって悲劇につながったのだろう。豪雨時の避難の在り方に課題が浮かぶ。

 自然災害の変化に対する警戒を強め、対策の見直しが重要になろう。行政、地域、そして一人一人が取り組みを急がなくてはならない。



(2009年8月12日)
注目情報

47club

ごみ漂着 泳げない 牛窓海水浴場

写真
 台風9号に伴う大雨などの影響で漂着ごみが増え、遊泳客の安全確保が難しいとして、瀬戸内市は11日、牛窓海水浴場(同市牛窓町牛窓)を遊泳禁止とし、今季は閉鎖した。 【続きを読む】

最新ニュース一覧
裁判員2件目が午後判決
さいたま地裁で評議再開
(10:19)
東京円続伸、96円付近
米株安を嫌気
(10:15)
警報解除・注意報=仙台発表
(10:15)
オバマ氏、国民は保険業界の人質
抵抗勢力に反攻
(9:57)
米、北朝鮮の銀行に追加制裁
釈放と核問題無関係を強調
(9:52)
企業物価指数8・5%下落
2カ月連続で過去最大
(9:49)
東名崩落、13日昼まで復旧工事
お盆ラッシュ、値下げ直撃
(9:31)
スー・チーさん有罪で安保理会合
議長声明案まとまらず
(9:29)
松坂がブルペンで投球練習 photo
DL入り後初、48球
(9:21)
消息を絶った小型機の残骸発見
生存者は不明
(9:17)
サッポロ、ポッカに出資へ
明治と3社連合を形成
(9:16)
マイケルさん追悼公演を断念
出演歌手の交渉まとまらず
(8:54)
石川遼らが練習ラウンド photo
全米プロゴルフ選手権
(8:48)
与党、公約で幼児教育を無償化
年金受給資格10年に短縮
(8:47)
イラク、連続爆弾テロで8人死亡
米部隊撤退後で最悪
(8:41)
中国が英豪の資源大手幹部逮捕へ
機密侵犯や贈賄で
(8:40)
FRB、ゼロ金利維持へ
景気判断は上方修正か
(8:33)
御巣鷹の尾根に慰霊登山 photo
日航機事故24年
(8:23)
兵庫・佐用町で復旧が本格化
断水も解消へ
(8:20)
一方が梗塞しても反対側の脳機能
神経回路組み替えで
(8:18)


山陽新聞総合データベース
★山陽新聞社ホームページのデータとリンクについて★


・ホームページの記事・写真の著作権は山陽新聞社、共同通信社、寄稿者に帰属します。すべてのデータの無断複製・転載を禁じます。
・ネットワーク上の著作権について日本新聞協会の見解をご覧下さい。
・リンクする際は、トップページ(
http://www.sanyo.oni.co.jp/)にしてください。トップページ以外のページへの直接リンクは基本的にお断りしています。また、「ブックマーク」「お気に入り」等への登録もトップページにお願い致します。

Copyright © 1996-2009 The Sanyo Shimbun,all rights reserved.