
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 57725 Content-Type: text/html ETag: "21aa18-15af-bb354840" Expires: Sun, 09 Aug 2009 22:21:10 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 09 Aug 2009 22:21:10 GMT Connection: close
![]() 芸能界薬物汚染 今度は人気女優が逮捕された(8月10日付・読売社説)芸能界の薬物汚染の深刻さを、改めて浮き彫りにする事件である。 覚せい剤を所持していた疑いで、人気女優が警視庁に逮捕された。「のりピー」の愛称で親しまれ、歌手としても活躍してきた酒井法子容疑者である。 10代でアイドルタレントとしてデビューし、清新なイメージで海外でも人気があった。そうした表の顔と、覚せい剤を所持していた容疑との落差に、衝撃を受けた人は多いことだろう。 過去には麻薬・覚せい剤乱用防止のイベントに参加したこともある。最高裁が昨年製作した裁判員制度の広報映画にも、裁判員役で出演していた。 最高裁は、この映画を使った裁判員制度のPR活動を自粛するよう、全国の裁判所に指示する事態に追い込まれた。 酒井容疑者の夫が今月3日、東京都内の路上で覚せい剤所持の疑いで現行犯逮捕されたことが発端だった。酒井容疑者は「あとで警察署に行く。子供がいるから」と言って任意の事情聴取を拒否したまま姿をくらましていた。 なぜ、いつから覚せい剤に手を染めたのか、どこから入手したのか、不明な点ばかりだ。事件の全容解明が必要である。 酒井容疑者の夫が逮捕された同じ日に、俳優の押尾学容疑者が合成麻薬を使用した疑いで逮捕されている。「違法なものとは知らなかった」などと供述しているというが、真相はどうなのか。 これまでも歌手、俳優、ミュージシャンなど、多くの芸能関係者が覚せい剤や大麻事件で逮捕・起訴され、有罪となっている。 こうしたことが続けば、芸能界全体に、薬物に対する甘さがあると見られても仕方がない。 力士の大麻事件を教訓に、抜き打ちの薬物検査の実施や、薬物使用は原則解雇とすることを決めた日本相撲協会の例もある。 タレントの所属事務所などを含め、芸能界も薬物の一掃に真剣に取り組むべきだ。 覚せい剤事件の検挙者は減少傾向にあるが、それでも昨年の検挙者は1万1000人に上る。半数は暴力団員以外の一般人だ。繁華街などで密売され、インターネット取引も増えている。 政府は昨年、薬物乱用防止5か年戦略を改定し、青少年対策などを強化している。大学生の大麻汚染も社会問題化しているが、今回のような人気タレントの事件が続けば、安易に薬物に手を出す風潮に拍車をかけかねない。 (2009年8月10日01時11分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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