HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 56328 Content-Type: text/html ETag: "f89e5-1152-cfa2a200" Expires: Thu, 06 Aug 2009 20:21:19 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 06 Aug 2009 20:21:19 GMT Connection: close 8月6日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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8月6日付 よみうり寸評

 あの日から64年。きょう6日はヒロシマ、9日はナガサキ、また暑い夏の〈原爆忌〉がやってきた◆物質の原子に深く秘められていた膨大なエネルギーが地球上でかつてない炎の爆発となって解放された初実験は、その前月16日、米ニューメキシコ州の半砂漠地帯で行われたばかりだった◆その実験からひと月もたたないうちに、原子爆弾は不幸にも広島、長崎両市の上空で炸裂(さくれつ)した。最近の米国の世論調査によれば、この原爆投下について、米国の有権者の61%が「正しい行為だった」と回答した◆「原爆投下が戦争を終結させ、犠牲の拡大を防いだ」が米側発言の常だから、これは驚くに当たらない。それよりも、今春のプラハのオバマ演説に期待をつなごう◆新大統領は〈核のない世界〉を目指すと言い、米国はそのために行動する道義的責任があると言った。核兵器を使ったことのある唯一の核保有国としてその責任に言及した米大統領など過去にない◆いつの日か、広島、長崎へオバマ大統領の来訪も期待したい。

2009年8月6日13時46分  読売新聞)
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