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7月29日付 よみうり寸評

 〈水着が泳ぐんじゃない〉――そう言った北島康介選手を頼もしく思ったものだ。が、そうばかりも言っていられないようだ◆「ハイテク水着」が水泳の世界選手権で猛威を振るっている。競泳開始から2日間で世界新が11個。すべて今季から登場したラバーやポリウレタン素材の新水着を着用した選手の勝利だ◆昨年は英スピード社製のレーザーレーサー(LZR)が騒がれたが、それがわずか1年でもうオールド・スーツ。水着の過度な開発競争は本来の競泳の姿を損なう◆国際水連はたまりかねたか、水着の新規定を決めた。素材は糸の織物製に限られる。水着が覆う範囲も男子は腰からひざまで、女子は肩からひざまでになる◆赤ふんどしで練習し、レースは短い競泳パンツだった昔の水泳少年はこれが当然と思う。男子でも上半身や足首まで覆うフルボディー水着には違和感があった◆北島の世界記録はイタリア・ジャケド社製ポリウレタン・フルボディー水着の選手に破られた。この水着は来季からは使えなくなる。

2009年7月29日13時42分  読売新聞)
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