HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 56447 Content-Type: text/html ETag: "ad66e-111e-e072d740" Expires: Wed, 29 Jul 2009 03:21:17 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 29 Jul 2009 03:21:17 GMT Connection: close 7月28日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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7月28日付 よみうり寸評

 「四十にして惑わず」「五十にして天命を知る」など論語にある孔子の言葉は、現代ならその年齢を三十歳ずつずらして考えていい◆聖路加国際病院の日野原重明先生が著書の〈人生百年 私の工夫〉でそう書いている。人生百年を視野に入れて考えれば、八十歳で天命を知ることを目指して行動していけばいいという◆「こういうことを考えるには、六十歳からが適した年齢」「新しいことを始められる人はいくつになっても老いることがない」などともある。心強い◆「日本は65歳以上の人たちが元気。65歳以上で働ける健康な人、介護を必要としない人は8割を超えている。元気な高齢者をいかに使うか」とこれは麻生首相◆ここまではよいのだが、「この人たちは働くことしか才能がない。80過ぎて遊びを覚えても遅い」と続けてしまった。「活力ある高齢化社会を作る」が演説の趣旨というが、これではぶちこわし◆また口がすべった。軽口、ジョークのつもりでも、サッカーならオウンゴール。相手に得点献上だ。

2009年7月28日13時55分  読売新聞)
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