なかなか明けない梅雨に気が滅入りそうなところへ、夏空のような明るいニュースが飛び込んできた。宮里藍選手が米女子ゴルフツアーで初勝利を飾った。日本人女子として6人目、24歳での優勝は史上最年少という快挙だ。
とにかく早咲きの人である。日本ツアーで史上最年少の18歳で初優勝した。メジャー制覇を目指し、米国へ舞台を移したのが3年前。ところが、強豪ぞろいの米ツアーではなかなか優勝できない。
どん底に陥ったのが2007年後半だった。ドライバーショットが真っすぐ飛ばなくなり、予選落ちが続いた。オフにメンタル面も含めた鍛錬に励んだことが奏功したようで、昨シーズンは調子を取り戻した。
年齢からもわかるように今年は年女。元日付の本紙正月特集で、今年の目標を「米ツアーで初優勝を挙げること」と述べていた。その通りに見事、達成した。
「意志あるところに道はある」。好きな言葉だそうだ。強い意志を持ち、目標に挑戦し、道を開いてきた。苦しい時を経験したことで、技術的にも精神的にも一回りも二回りも成長を遂げたに違いない。
今週末は今季メジャー最終戦となる全英女子オープンが開かれる。昨年は5位に食い込み、復調をアピールした大会だ。いやが上にも期待は高まる。頑張れ! 藍ちゃん。