HTTP/1.1 200 OK Date: Tue, 21 Jul 2009 03:21:07 GMT Server: Apache/2.0.59 (Linux/SuSE) Accept-Ranges: bytes Connection: close Content-Type: text/html (社説)海の日 瀬戸内一体でごみ対策を - 山陽新聞ニュース
山陽新聞ホームページ さんようウンナビ−岡山のタウン情報ならこちら!
Web サイト内

トップ>>地域ニュース>>社説 サイトマップ >お問い合わせ
コラム
column 以前の記事一覧

海の日 瀬戸内一体でごみ対策を

 きょうは「海の日」。夏本番を間近に控え、海水浴など海のレジャーを楽しむ人も多いに違いない。海に親しみ、海の豊かさを実感できる季節である。しかし、海がさまざまなごみによって汚されている実態にも目を向けることが必要だ。

 瀬戸内海の海ごみ問題への対応策などについて協議した「瀬戸内海海ごみ対策検討会」が、3年間の協議の成果を今春、まとめている。環境省の呼びかけで、瀬戸内沿岸6県の行政関係者、漁業者、市民団体、研究者が一堂に会した初の試みだ。

 特筆されるのは、瀬戸内海の海ごみの実態が示されたことだ。海ごみは、海岸に漂着する「漂着ごみ」、海底に蓄積する「海底ごみ」、海面や海中を浮遊する「漂流ごみ」に分けられる。調査の結果、海底ごみは少なくとも約1万3千トン、漂着ごみ約4千トン、漂流ごみ約1万立方メートルと推計値が明らかにされた。

 さらに、海底ごみについては、播磨灘、広島湾など10海域での調査の結果、回収数が最も多かったのは香川県西部の燧灘で、大阪湾の約9倍に上った。次いで児島湾周辺だった。沿岸の人口が多ければ、接した海域のごみも多いと思いがちだが、海底ごみは沿岸人口と必ずしも比例しないことがわかった。

 海ごみは発生源が特定しにくく、人の目に見えにくいため放置されることが多いとされてきた。ただ、閉鎖性海域である瀬戸内海の海ごみは、海域内や沿岸、海に流れ込む河川でのごみ投棄などによるものとみられ、海外から漂着物が流れ着く日本海側とは事情が異なっている。漁業に支障を来すことも多く、人々の生活とのかかわりが深いといえよう。

 検討会の報告を受け、環境省は海底ごみの回収処理を推進するための手引を作製した。操業中にごみを引き揚げることが多い漁業者が、自治体の処理施設にごみを持ち込む際の工夫や注意点をまとめたものだ。漁業者に参考にしてもらうだけでなく、沿岸自治体も漁協などと連携を図り、海ごみの受け入れ体制整備を進めてほしい。

 海ごみ対策に関しては、瀬戸内海は一つだ。瀬戸内の各県がばらばらで対処するのでなく、瀬戸内海のどこであっても、自らの地域のことと考え、全体で取り組むような仕組みづくりが求められる。沿岸地域が一体となる機運を、今後に生かしていかなければならない。

 海との触れ合いを、美しく豊かな海づくりへのステップにしていきたい。



(2009年7月20日)
注目情報

47club

最上稲荷夏季大祭 冷水触れ無病祈願

写真
 最上稲荷(岡山市北区高松稲荷)で19日、水をつかさどる神「八大龍王」をまつる夏季大祭があり、県内外からの参拝客約800人が水難退散や無病息災を祈った。 【続きを読む】

最新ニュース一覧
平和記念式典に56カ国出席へ
広島、過去最多
(12:17)
「一致結束できた」と首相
両院議員懇談会
(12:16)
洪水予報
(12:15)
東証午前終値、9500円回復
2週間ぶり、米国株高を好感
(12:14)
偽装ウナギの損害賠償を求め提訴
魚秀など3社に神港魚類
(12:05)
懇談会で自民執行部「団結」訴え
反麻生派は首相に距離
(11:57)
衆院議員元秘書が強盗容疑
ビデオ店で10万円
(11:51)
教材に無断使用と販売会社提訴へ
谷川俊太郎さんら19人
(11:48)
APEC貿易相会議が開幕
WTO交渉に協力確認へ
(11:47)
警報解除・注意報=横浜発表
(11:46)
買い物帰りを団地内で待ち伏せ
千葉の女性刺殺事件
(11:39)
九州北部から東海、大雨の恐れ
梅雨前線活発化で
(11:34)
衆院解散を閣議決定
全閣僚が署名、8月30日投票
(11:31)
警報=広島発表
(11:28)
カブスの福留は4打数1安打 photo
フィリーズ戦
(11:25)
松井秀、サヨナラ本塁打 photo
オリオールズ戦
(11:14)
前田五郎さん参考人聴取
カウスさん脅迫で府警
(10:55)
大雨で山陽新幹線一時ストップ
広島−小倉間、3時間20分
(10:50)
閣僚ら「戦いいつも厳しい」
「最悪の時」嘆く声も
(10:45)
民主、党一丸で勝利を photo
自民に警戒感も
(10:44)


山陽新聞総合データベース
★山陽新聞社ホームページのデータとリンクについて★


・ホームページの記事・写真の著作権は山陽新聞社、共同通信社、寄稿者に帰属します。すべてのデータの無断複製・転載を禁じます。
・ネットワーク上の著作権について日本新聞協会の見解をご覧下さい。
・リンクする際は、トップページ(
http://www.sanyo.oni.co.jp/)にしてください。トップページ以外のページへの直接リンクは基本的にお断りしています。また、「ブックマーク」「お気に入り」等への登録もトップページにお願い致します。

Copyright © 1996-2009 The Sanyo Shimbun,all rights reserved.