HTTP/1.1 200 OK Connection: close Date: Tue, 14 Jul 2009 02:19:24 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Age: 0 東京新聞:<何事にも時機がある>とは西洋の諺(ことわざ)だが、準決勝…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2009年7月14日

 <何事にも時機がある>とは西洋の諺(ことわざ)だが、準決勝と決勝戦の時機に関して小欄が書いたのは昨年十月のこと▼麻生さんは月刊誌の手記で、その前月にあった自民党総裁選での勝利を<所詮(しょせん)準決勝でしかない>とし<決勝戦たる総選挙>で勝つ−と威勢よく書いた。なのに解散を先送りするので<準決勝>が済めば間をおかず<決勝戦>をやるのが普通では、と疑念を呈したのである▼その後も先送りを続けていたが、ついに、やっと、ようやくに日程が固まったようだ。今月二十一日にも解散、八月三十日に総選挙実施という。<準決勝>からほぼ一年後の<決勝戦>とは、何とも気の長い大会だが▼それにしても、時とは怖いものだ。この間に対戦相手の“主将”は交代。党の「選挙の顔」として党首になったはずの麻生さんへの期待も地に落ち…。今や首相を顔に戦う選挙を「集団自殺」と表現する同僚議員までいて、こっちにもなお“主将”交代の可能性が残る▼投開票日が一カ月半も先なのは、与党が知事選などに続く都議選敗北の深手を癒やしたいからだ。確かに<時は偉大なる治療師>とも<いかなる哀(かな)しみも時が癒やす>とも、西諺(せいげん)は言う▼その時、誰が党の顔で、どこまで治癒できるのか。あれこれ想像してみるが、別の西諺に曰(いわ)く、<タイム・ウィル・テル>。なるほど、すべては<時が来れば分かる>か。

 

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