
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 58111 Content-Type: text/html ETag: "15e5a3-163f-f2851400" Expires: Mon, 06 Jul 2009 02:21:08 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 06 Jul 2009 02:21:08 GMT Connection: close
![]() 幻の世界新 水着に翻弄されない戦いを(7月6日付・読売社説)水着をめぐって競泳界が大きく揺れた。今後、選手が競技に集中できる環境作りが重要だ。 国際水泳連盟(FINA)は、200メートル背泳ぎで入江陵介選手がマークした1分52秒86を世界記録として公認しなかった。水着が基準に合致していないというのが、その理由だ。 世界記録を1秒08も上回っていただけに、残念な結果である。 昨年、英国スピード社の「レーザーレーサー」(LZR)を着用した選手が好記録を連発した。LZRの登場は、水着が競泳で勝つための重要な武器であることを広く認識させたといえる。 短期間で高速水着を開発した日本の技術力は高く評価されるべきだろう。 問題はFINAの対応である。開発競争に一定の歯止めをかけるため、3月、水着の基準を策定し、各社の水着を審査した。 公平・公正な条件で競技を実施するため、水着の材質や構造に規定を設けることは必要だ。 だが、審査結果の公表が、今季の開幕に間に合わなかった。入江選手の水着が「不合格」とされたのは、日豪対抗の後だ。シーズンオフに認可水着が明らかになっていれば、混乱は防げたろう。 FINAは来年、水着の基準を策定し直すという。今回のような混乱が生じないよう十分に留意してもらいたい。 日本水泳連盟の対応も混乱に拍車をかけたといえる。入江選手のタイムを日本記録として公認したからだ。他の選手がFINAの非認可水着で出した記録も公認した。日本水連の基準には合致していたことを理由に挙げている。 だが、世界で認められない記録を日本記録としても、正当に評価されまい。FINAに問題があるにせよ、日本記録としての扱いを再検討すべきではないか。 日本水連は、今後については、FINAの認可水着による記録のみを日本記録として公認するという。こうしたドタバタに 「おかしいと思う。日本新記録とは思っていない」。入江選手は日本記録が世界記録を上回っている現状について、こう語っている。今月の世界選手権では、正真正銘の世界新記録を期待したい。 (2009年7月6日01時32分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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