HTTP/1.1 200 OK Date: Fri, 03 Jul 2009 02:21:08 GMT Server: Apache/2.0.59 (Linux/SuSE) Accept-Ranges: bytes Connection: close Content-Type: text/html (社説)閣僚人事 首相の威信失墜が鮮明に - 山陽新聞ニュース
山陽新聞ホームページ さんようウンナビ−岡山のタウン情報ならこちら!
Web サイト内

トップ>>地域ニュース>>社説 サイトマップ >お問い合わせ
コラム
column 以前の記事一覧

閣僚人事 首相の威信失墜が鮮明に

 麻生太郎首相は、経済財政担当相に林芳正前防衛相、国家公安委員長などに林幹雄自民党幹事長代理をそれぞれ任命した。いずれも兼務状態が続いていたポストである。

 首相が選挙態勢強化のため検討していた自民党の役員刷新は見送られ、内閣改造も兼務解消を目的にした補充にとどまった。苦戦が予想される次期衆院選に向け、政局の流れを変えようとした麻生人事は腰砕けに終わった感が否めない。

 大掛かりな人事に対する党内の反発にあらがえなかったようだ。組織のトップが握る人事権は求心力の源泉といわれる。それさえ封印された形になり、威信失墜を強く印象づけた。

 内閣改造については、そもそも衆院議員の任期が残り二カ月余りになったこの時期に、なぜ必要なのか疑問視されていた。

 首相は閣僚補充について「2010年度予算の概算要求基準が終わり、ひとつの区切りだ。兼務はしんどいと思い、いつかやらないといけないと思っていた」と説明した。説得力に乏しく、額面通り受け止める人はまずいないだろう。

 2人の林氏は、いずれも昨年夏の福田改造内閣で入閣している。手堅い人選といえばそうなろうが、新鮮味には欠ける。

 首相はもっと話題性に富むインパクトのある改造を狙っていたはずだ。全国的に注目度が高い宮崎県の東国原英夫知事の入閣も取りざたされていた。本人もその気になっていたようだが、実現しなかった。

 党の役員問題に関しては、首相は「役員人事をやると私の口から言ったことはない」と強調した。表面上は平静さを装っていたが、少し前には党役員・閣僚人事について「しかるべき時にしかるべき方をと、前から考えていた」と発言していた。「また、ぶれた」と批判されても仕方あるまい。

 人事カードを切って、政権浮揚につなげようとした首相の思惑は外れ、求心力の低下によって逆に自民党内では亀裂が深まっている。

 今後、「麻生降ろし」の動きが拡大する展開も予想される。これに対し、首相が「やぶれかぶれ解散」に打って出るとの見方もある。政権党の混迷は目を覆いたくなるばかりだ。

 泣いても笑っても、衆院選は間近に迫っている。マニフェスト(政権公約)の取りまとめにも苦労しそうだが、内部抗争に力を奪われていると、有権者の反発が増していくのは避けられないだろう。



(2009年7月3日)
注目情報

47club

七夕飾りに点字の願い 岡山・表町商店街

写真
 点字の願い、天に届け―。2日、岡山市北区の表町商店街にお目見えした恒例の七夕飾りに、点字の短冊が初めて飾られた。 【続きを読む】

最新ニュース一覧
ホンジュラス大統領選、前倒しも
ミチェレッティ氏
(11:19)
オーウェン、マンU入りか
複数の英メディアが報道
(11:17)
NOVA元社長に懲役5年求刑
積立金流用事件
(11:15)
金融庁、幹部人事を発表
長官や監督局長ら交代
(11:11)
東京で老舗洋菓子店焼け1人死亡
神田神保町
(11:09)
警報解除・注意報=名瀬発表
(11:06)
エチゼンクラゲ対策で協議
水産庁、漁協関係者ら
(10:58)
親権めぐり争う意向
相続除外のジャクソンさん前妻
(10:56)
年金積立金をハイリスク運用も
舛添氏
(10:55)
警報=那覇発表
(10:50)
IAEA天野氏苦戦の背後に中国
微妙な情勢、交渉で辛勝
(10:45)
感染者が1500人超す
新型インフル、国内で
(10:42)
北方四島は「日本領土」と明記 photo
改正特措法が成立
(10:40)
小田原の男性殺害容疑で逮捕状
熱海市の55歳男
(10:35)
体内「泳ぐ」内視鏡開発
遠隔操作、ヒレで自由自在
(10:34)
財務省が幹部人事発表
主要ポストが軒並み交代
(10:26)
自民党、新過疎法の概要を了承
自治体が「過疎債」活用
(10:25)
米、景気好転へ数カ月以上必要
大統領は年内回復に自信
(10:20)
米大統領、例え話に昭和天皇引用
史実を誤解
(10:19)
フェンシングは中野が銅メダル
ユニバーシアード第2日
(10:16)


山陽新聞総合データベース
★山陽新聞社ホームページのデータとリンクについて★


・ホームページの記事・写真の著作権は山陽新聞社、共同通信社、寄稿者に帰属します。すべてのデータの無断複製・転載を禁じます。
・ネットワーク上の著作権について日本新聞協会の見解をご覧下さい。
・リンクする際は、トップページ(
http://www.sanyo.oni.co.jp/)にしてください。トップページ以外のページへの直接リンクは基本的にお断りしています。また、「ブックマーク」「お気に入り」等への登録もトップページにお願い致します。

Copyright © 1996-2009 The Sanyo Shimbun,all rights reserved.